こんにちは!
自分の体に経験を積ませたいですが、お金がなくて苦戦しているkusaです。
若くて体力と飲み込みが早い内に経験を積ませた方がいいのですが、「お金がない」という人は多いのではないでしょか?
個人的には老後にお金を回すより、若い内にお金を使う方がいいのかなと思います。
本日は、ずっと知りたかった知識が書いてある「ファスト&スロー」という本の内容を簡単にまとめた記事を書きたいと思います。
認知の仕組みとは?
人の意志はどのようにして決まっているのでしょうか?
まずは、脳の機能大まかな機能を2つに分けて説明します。
それは、ファストな思考とスローな思考です。
- ファスト(速い)な思考 = システム1
何か言われたときにすぐにリアクションを返す。
- スロー(遅い)な思考 = システム2
じっくりと考える論理的な思考
各種脳のシステムを理解して毎日の意思決定を有意義にしましょう。
システム1の特徴
潜在意識の部分であり、日常生活のルーティーンだったり、簡単な問題はシステム1が素早く解決します。
自動的で努力の必要なく物事を解決してくれます。
簡単な思考や直感の能力があり、人の表情から感情を察したり、1+1など簡単な計算、丸暗記をしたものをすぐにアウトプットすることができ、かなり優秀です。
私たちは日常生活の大半をこの能力に頼って生きています。
ただし、下記で紹介しますが欠陥の部分もあります。
システム2の特徴
健在意識の部分で、システム1で解決できない問題に直面したときに作動します。
20×35などの少しだけ難しい計算、複雑な文章を理解する、論理的思考をするときはこちらが働いています。
この部分を使うには努力が必要であり、一日にたくさん使うと疲れてしまい精度がどんどん落ちていってしまいます。
人間が一日に判断できる数か決まっていると言われる所以であるところです。
脳の仕組み
私たちの脳は、あらゆる問題に対してできるだけ直感的に簡単に思考しようとして、システム2は温存し、なるべくシステム1で思考するようにしています。
システム1は努力を必要としない割には優れています。例えば、
- 電話に出て、相手の第一声を聞いた瞬間に相手の感情を高確率で察する
- 部屋に入った瞬間に今自分の話をされていた?と敏感に反応できる
こういう直感が働きます。
この「直感」がすごく優秀なのです。直感は、過去のたくさんの成功体験・失敗体験よって作られています。よって、直感の正答率はすごく高いです。
高いですが絶対ではありません。
ヒューリスティック
パターン1とパターン2の関係性での注意点として、ヒューリスティックというものがあります。
困難な質問に完全ではない答えを出す簡単な手続きのことを指します。
これだけでも記事を何個も書けるほど大きいテーマですので簡単に例をあげます。
- 知らないと損をする
- 確率でハマったら、そろそろ確率が収束すると錯覚する
- いつも同じ店や同じメニューを選ぶ
などです。
ビジネスでも普通にふんだんに利用されていますので普段見かけることも多いです。
システム1の欠点
確証バイアス
自分が信じたことを裏付ける情報ばかりを正しいと思い込み、それ以外の情報をシャットアウトする傾向があります。
例えば、”○○はすごい
〇〇がすごいという情報ばかりを鵜呑みにして、逆の意見や他の意見を聞いたり客観的に見れなくなる。
血液型占いなんかも確証バイアスですね。
人間の脳は、自分の判断を肯定する自分に都合のいい情報ばかりを受け入れてしまい、そうでない自分を否定する情報はシャットダウンしてしまう傾向があります。
ハロー効果
ある人を評価するにあたってその人の際立った特徴に強い影響を受ける
例えば、イケメン・美女や有名大学卒、有名大企業所属なんかが挙げられます。
そういう人は、頭も良くて、スポーツもできてモテそうなんかと錯覚してしまいます。
現にそうなんだろうと思います。
第一印象が大事だと言いますが、それは第一印象によって良くも悪くもハロー効果を作るからです。
分かりやすい例として、言う順番によってもイメージが変動します。
- Aさん
頭が良くて、勤勉で、頑固で嫉妬深い人
- Bさん
嫉妬深くて、頑固で、勤勉で頭がいい人
みなさんはどちらに好意を感じたでしょうか?
Aさんに好意を感じやすいと思います。
Bさんはずる賢いイメージがつきマイナスイメージになってしまいます。
第一印象などの一つの特徴が全体に大きな影響を与えてしまうことが分かります。
プロスペクト理論
人間には損失回避性という性質があります。
何かを得る喜びよりも、失う苦しみの方が2倍以上も大きいです。

人間は失うことをとても嫌がる傾向があります。
失うことをとても嫌がって合理的な判断ができなくなります。
例えば次のパターンがあります。
- パターン1:今度いらなくなったんで○○をあげますよ
ありがとう
やっぱりあげません
- パターン2:何もしない
どちらも最終的な結果は同じですが、1.の方がマイナスなイメージが残ってしまいます。
投資やギャンブルでなかなか損切できない人が多い理由などが例としてよく挙げられます。
損切は自分の損失を確定させる行為だからです。
システム1は単純さと一貫性を好む傾向がありますね。
経験する自己と記憶する自己
結論、「終わり良ければ総て良し」ということです。
- 経験する自己:ものごとをやっている最中
- 記憶する自己:過去にやったもの
上の二人はどちらも同じ自分なんですが、この二人の意見は一致しません。
次の意思決定をするときは、必ず記憶する自己になっているので記憶する自己の意見が通ってしまいます。
また、記憶する自己は終わり重視であり、デートなんかで最初はイマイチだったけど、後半楽しかったらまた行きたいと思うと思います。
人は物事の最後の方に行くにつれて記憶に残りやすくなります。
今日のまとめ
ほどほどに直感に頼りながら、直感で正しく反応できるように日頃から経験を積む。
重要な判断にはシステム2を使うことで日頃の意思決定を有意義にする。
各種バイアスがあることを知ることにより、自分が陥ったときに気が付きやすくなる。
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