こんにちは!
今回の記事は先日書いた↓記事の続編となります。
今回は言い返し方について具体的ところまで落とし込んでいきます。
社会で生活する上で我慢は必要だが…
本サイトではさんざん言ってますが、言い返さずに我慢するのは良くないというところの例を一つ紹介します。
どこまでを言い返さずに我慢したり多めに見るかは線引きが非常に難しいところではありますが。
学習性無力感の実験
ある人が犬をオリに閉じ込めて、電流をかけっぱなしにするという実験を行いました。
逃げられない状態で電気を受け続けていた犬は最終的に何も行動を起こさなくなりました。
その後、電気の痛みに耐え続けた犬に、今度は逃げられる状況で再び同じ実験をしたところ何も行動を起こしませんでした。
参考サイト
「逃げ道がなく耐えるしかない」と学習することで無気力になってしまいます。
これを学習性無気力といいます。
人間も同じで辛い体験を受けたままにしておくと行動が起こせなくなります。
反撃して自分を守ることはダメなことではありません。
相手の急所を探れ!
前回の記事でも紹介しましたが、人は自分と相手が同じ考えでいるというバイアスがかかります。
心理学用語で「投影」といいます。
心理学における投影(とうえい、英: Psychological projection)とは、自己のとある衝動や資質を認めたくないとき(否認)、自分自身を守るためそれを認める代わりに、他の人間にその悪い面を押し付けてしまう(帰属させる)ような心の働きを言う。
Wikipedia
つまり、相手を攻撃しようとして言った言葉は、自分自身が無意識に抱えている不満
自分が言われて最も傷つく急所
なんです。
要は「特大ブーメラン」ということですね。
悪口を言う人は、
自分が言われて一番へこむことを無意識に言っています。
例えば、
「いいかんげんな仕事してんじゃねぇぞ!」
と言っている本人が、
- ミスが多い
- その日の調子で仕事に波がある
ということはざらです。
そういう人はあんまり仕事にやる気がないんだと思いますが、それを人にばらしてしまっています。
悪口を言う人はわざわざ自分の急所を晒しているということです。
なのでそこを突いていきましょう。
具体的な切り返し方
弱点は分かりましたが、そのまま悪口で返すと喧嘩になります(笑)
例えば、
相手:なんだ。バカっぽい文章だな!
自分:バカ?そんなこと言う方がバカでしょw
まさしく売り言葉に買い言葉ですね。大喧嘩必死です。
では、どうすれば良いのでしょうか?
質問で返す
相手の言う悪口に関わる部分を質問形式で返しましょう。
相手:お前本当にミスが多いなぁ
自分:そうですか!すぐに訂正しますね。
ところで、〇〇の件違ったみたいですけどどうかされたんですか?大丈夫ですか?
これで相手も痛いところを突かれますし再反撃もやりにくいです。
上げ足をとる
やくざのやり方を真似てみましょう。
やくざは自分たちにどんなに落ち度があろうと、全面的に相手の言い分を認めることはしないそうです。
まずは、ある程度謝罪しながら相手に言わせたいように言わせて、相手が失言した瞬間に
「落ち度は認めますが、今の発言は聞き捨てなりませんね」
と反撃にでるという手法です。
本来は10:0で負ける勝負を最大5:5まで持っていくこの交渉力は見習いましょう。
- 「それはそうですね。分かりました。ただ、今の〇〇という部分についてですが…」
- 「はい。ですが、今の〇〇という言葉、おかしくないですか?」
ポイントは相手に言いたいことを一通り言わせた後に反撃することです。
興奮状態が覚めた後に再び興奮状態に持っていくのは難しいです。
※やくざの「やり方」を見習ってと言っています。
相手に説明責任を負わせる
「どうしてそう思われるんですか?」を聞く
嫌味な態度に対してはこれが有効です。
例えば、テーブルにAさん(いじわる役)、Bさん、自分の3人座っていたとして、自分だけ会話に入れてもらえなかったとします。
Aさん:「Bさん!こんなことがあったんですよ。」
Bさん:「なるほどー」
Aさん:「Bさん!〇〇ってどう思います?」
と会話に入れてくれる気配がありません。
こういうのは態度で狙ってやってるの分かりますよね。
どうだ!会話に入れずに寂しいだろう?といったタイミングで自分に話し掛けてきたとします。
Aさん:「なんだkusa!元気ないじゃんw」
と言ってきたときは毅然とした態度で、
私:「へぇ、どうしてそう思うんですか?」
と切り返しましょう。
このように相手に質問をして説明責任を負わせるのは、言い返す基本になりますので覚えておきましょう。
相手が答えない場合
「いや…もういいよ」
「いや…そういう意味だよ」
「自分で考えれば」
と相手が切り返してくる場合があります。
説明できていない段階で会話としては破綻しているのですが、こういう場合は、
「すみません。だから、分からないので教えて下さい。」
と言って追求して下さい。
知識のマウントを回避する方法
「そんなことも知らないの?w」
と知識のマウントというのは存在します。
しかし、どんなに頭が良い人でも自分の専門外では必ず誰かにはマウントをとられます。
どんなに名医の医者がいたとしても、薬の種類や治療法を全て覚えているわけではありません。
自分の専門外は分からないこともあると思います。
ですが、それで十分過ぎると思います。
マウントを取るという行為事態が不毛なことなんですよね。
これに有効な手段というのもやはり質問になります。
細かい部分まで質問を繰り返していくと相手が知らない部分というのは必ず出てきます。
連合の法則
1個の良い面や悪い面が見つかると、他の部分も、全て同じイメージで染まってしまうことです。
これは知識についても同じで、
「この程度の知識も知らないということは、この人の知的レベルは低い。何もやらせてもダメなのでは?」
という思考が働き、評価を著しく落としてしまいます。
これも人間の脳の働きで、相手のことを判断するときに客観的かつ正確に判断していると時間がいくらあっても足りないため、「大雑把な判断」になるためです。
知らないことはダメじゃない
分からないかったら調べればいいだけの話です。
知らないことを英語でワンダーと言います。
ワンダーがたくさんの状態をワンダフルと言います。
知らないことがたくさんあるのは素晴らしいことです。
正確には知らないことがたくさんあることを自覚している状態が素晴らしいと筆者は思います。
知らないことを恥じずにどんどん調べ、勉強して吸収していきましょう!
「え、そんなことも知らないの?w」の切り返し方
みんな無意識に感じていることだと思いますが、強い劣等感が湧いてきますよね。
この「知らないの?」は現代では強烈攻撃的言葉となります。
切り返しはたくさん用意しておきましょう。
「教えて下さい」と切り返す
ここでもやはり質問をして相手に説明責任を負わせる方へ方向を誘導します。
「聞いたことはあるけど詳しくは知らないんだ。教えて!」
と前置きを含め、最終的に教えてもらうような方法へもっていきましょう。
「すごいですね!」「よく知ってますね!」
と相手の承認を満たすことも忘れずにしておいてください。
これで攻撃の手が少し緩むかもしれません。
足を引っ張られたときの例
ぶちょー:君この企画は良いが予算の方は知っているのか?
という問いがあったとします。
「知りません」
と答えると、
「そんなことも知らないのか?」
となってしまいます。
上司なら部下をフォローしろよと思ってしまいますが、こんなときは、
「詳しくは存じ上げません。よろしければ教えていただけませんでしょうか?」
と投げ返しましょう。
上司側は相手に話を振った手前、言わざるを得ない状況です。
いつの間にか試されているのは上司側になっています。
「知識があるかないか」
というちっぽけな論点から、
「前に進む気持ちがあるかないか」
という大きなものにすり替えるだけで立場は一気に逆転してしまいます。
それでもしつこい人へ
ある程度自分で調べる「自走」をすることは必要なことですが、それでも分からないことはありますし、聞いたら秒で解決なんてこともあります。
私はエンジニアではありませんが、エンジニアの世界ではこの「自分で調べろ」が多いですね。
時間を取られるからでしょうけど、半分いじめじゃないか?と思ったりする部分も正直あります。
「教えて下さい」から、
「自分で調べれば」
の流れはよくありますよね。
だいたいの人は、
「何に載ってますか?」
「誰か詳しい人は知りませんか?」
と調べる姿勢を見せれば大丈夫です。
質問フォーマットを活用
それでも解決しないときは、質問フォーマットに内容を整理し、要点をまとめてから改めて質問してみて下さい。
例ですが下に掲載しておきます。

まとめ
いかがでしたか?
たくさん紹介してきましたが、やはり状況によって最善の策は変わりますのでたくさん対策を考えて実践してみて下さい。